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顎が痛い?顎関節症について


こんにちは。川崎区川崎大師駅の歯医者、わたなべ歯科医院です!
4月になり新生活も始まり、来院される患者さんでは、顎が痛い、口が開けづらくて困っているという方がよくいらっしゃいます。
顎関節症とはどのようなものなのか?今日は顎関節症についてお話しします。
顎関節とは?
顎関節症は顎関節やその周囲の筋肉が痛んだり、口を開け閉めすると雑音がしたり(顎関節雑音)、口が開けづらくなったり(開口障害)等を取りまとめた病名です。
顎関節症の分類
顎関節は耳の下の方にある関節で咀嚼筋や関節円板などといった、様々な組織によって構成されています。
顎関節症には細かな分類があり、以下のように分けられています。
Ⅰ型:咀嚼筋痛障害
Ⅱ型:顎関節痛障害
Ⅲ型:関節円板障害(a:復位性 b:非復位性)
Ⅳ型:変形性顎関節症
簡単にご説明しますと、
Ⅰ型は顎の筋肉による顎関節症、Ⅱ型は顎関節(靭帯、関節胞など)による顎関節症、Ⅲ型は関節円板(関節の間にあるクッション)の位置異常や障害によるもの、Ⅳ型は関節頭などの変形によるものとなります。
顎関節症の原因でダントツに多いのが、筋肉によるものなのです!
筋肉の過緊張により、凝り固まってしまい、口が開けづらくなってしまったり、血流が悪くなり血管内に痛みの成分が停滞してしまうことにより、顎の痛みを感じてしまうと言われています。
肩こりと同じようなものです。
顎関節症の患者さんは肩こりが併発している方も多いです。
ではなぜ筋肉が凝り固まってしまうのでしょうか??
その理由の多くはTCH(Tooth Contact Habit 歯牙接触癖)や夜間の歯ぎしりが原因だと言われています。
TCHとは日中に歯と歯を無意識に接触させてしまう癖や習慣のことを指しています。
え?それが何か問題なの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、人間はリラックスしている時は歯と歯は接触しておらず、2ミリ程度空いているのが正常なのです。
食事をしたりや重いものを持った時に噛みしめたりなどで歯と歯が合わさっている時間は1日24時間のうち、20分程度しかないと言われています。
ただ、無意識のうちに歯と歯を合わせてしまうことで、顎関節周囲の筋肉に軽い負担が長時間かかることで、筋肉が疲れてしまい、顎関節症の症状が起きやすくなってしまうのです。
軽い荷物でも長時間持ってたら疲れてしまいます。それと同じ原理です。
ではどのようにして、この癖(TCH)を直すことができるでしょうか?
ものすごく簡単な方法で直すことができます。
TCHは無意識で気付かないうちに行ってしまっているものなので自分で癖を自覚することが必要です。
そのためには、ポストイットなどを活用します。
例えば、パソコンやテレビ、車のハンドルなど、日常生活をしている時に目がいくようなところに付箋を貼って、そこに「力を抜く」などと書いてみるのです。
そうすると、その付箋が目に入った時に全身の力を抜くことができ、自覚できるようになります。
これを続けることで、食いしばりの癖が改善することができます。
ここでのポイントは、歯だけを意識するのでなく、肩から全身の力を抜くことです。
全身の筋肉は繋がっているので肩を落として全身をリラックスさせましょう。
また、疲れた顎に対しては、ストレッチがとても有効です。
入浴後、全身が温まり、血流の良い状態の時に、口に手を添えて、痛気持ち良い範囲でお口を大きく開けたり閉めたりを繰り返してあげます。
それにより、筋肉がほぐされ、血流が良くなり、顎関節症の症状が改善されます。
この2つの方法をやってみても改善が見られない場合は、就寝中の歯軋りや食いしばりにより顎に負担がかかってしまっているケースが多いため、ナイトガード(マウスピース )を製作し、装着して頂きます。
ナイトガードが顎の負担を軽減してくれて、症状が改善します。

体のどこか一箇所でも調子が悪いと辛いですよね、、
顎が痛くて困ってる方、是非相談にいらしてください!!